2006年8月20日日曜日

大阪・門真市で悪臭騒ぎ イヌヘビの死体見つかる

イヌヘビの死体が発見された集合住宅。
発見当時扉には縦横15センチ程の穴が開いて
いたが、現在は塞がれている=19日午後5時ごろ
門真市大石町「ふたば文化」(写真奥の扉)
門真市大石町の集合住宅で4頭のイヌヘビの死体が発見された。うち3頭は妊娠中で、天王寺・生物生態系環境研究センター調査を進めている。

死体が見つかったのは門真市大石町の文化住宅「ふたば文化」。19日午後、1階の住民から「同じ階の部屋から悪臭がして困っている」と管理人に苦情があったという。不審に思った管理人が警察に通報。午後4時20分頃、駆け付けた警察官が部屋に入ったところ、室内から4頭のイヌヘビの死体が発見された。

警察や近隣住民によると、同室は空き室で、2週間ほど前から扉には縦横15センチほどの穴が開いていたという。発見当時、室内は糞尿まみれで蠅が飛び回り悪臭が漂っていたという。

 
イヌヘビは昨年、花博記念公園鶴見緑地に墜落したフライングディスクの胃内容物から発見された地球外生物で、大阪を中心に分布域が拡大している。糞尿やゴミ荒らしといった被害が問題となっている。

室内から発見されたイヌヘビは4頭の雌の成獣で、うち3頭は妊娠していたという。発見された個体からは、いずれも胃内容物から塊状になった人工物(ビニール片、プラスチック片等)が見つかっており、胃に人工物が詰まり餓死したものとみられている。

天王寺・生物生態系環境研究センターは、今後現場周辺の調査を進めていく方針だ。同センター関係者は「イヌヘビが、外敵から身を守れる空き家をねぐらにし、個体数を増やしている可能性がある」と話している。


大石町で発見されたイヌヘビの死体
(2006年8月19日撮影)

8月20日(日)8時50分‐大阪

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