12日、地元漁師が仕掛けていた蛸壺を引揚げたところ、半数以上(約150口)の蛸壺にエイリアンが潜んでいた。「迷惑だから母星に帰ってくれ」と地元漁師が中から出るように促したが、応答無し。13日、地元漁師がエイリアンを蛸壺から引摺り出そうとしたところ、蛸壺から触手が勢いよく飛び出し漁師の腕に噛み付いた。その後、近くで様子を伺っていた漁業関係者などが加わったことにより衝突が起きた。蛸壺が壊されるなどの被害があったが、怪我人は出なかったという。
捕獲されたエイリアンはミツクビタコと呼ばれる種類で、水産試験場職員の協力により港から明石水族館に搬送され保護されている。未知の細菌やウィルスを持ち込んでいる可能性が指摘されている事から、明石水族館は明石市地球外生命生態研究センターに検査を依頼、14日にも引き渡す方針。
地球外生命の生態に詳しい専門家によれば、タコ型のエイリアンは殆どが普段単独で行動しており、これほど大規模な群れで発見される事は極めて稀なことであるという。現在蛸壺漁は非効率である事からほとんど行われておらず、そのため飛来してきたミツクビタコが一箇所の仕掛けに集中したと考えられる。
ここ数年、日本ではミツクビタコの目撃情報や死体発見の報告が相次いでいた。だが、実際に生きたままミツクビタコが捕獲されたのは今回が初めて。
7月13日(木)17時50分-社会